そんな悩みを抱えているときに見つけたのが今回紹介する『誰も教えてくれないお金の話』でした。
この本は、保険、老後、住宅ローンなど、誰しもが持つお金の悩み・不安を解決してくれる『入門書』として最適です。
そして、マンガで描かれているので、活字が苦手で普段本を読まない方でもサクサク読めて理解もしやすいです。
なので、漠然としているけどお金のことが知りたい、貯金ができるようになりたいと思っている人には最初の1冊としておすすめします。
では、さっそく『誰も教えてくれないお金の話』を読んだ感想・レビューを詳しくお伝えしていこうと思います。
『誰も教えてくれないお金の話』の感想・あらすじ

横浜郊外でカフェを営む若夫婦。お洒落で素敵な生活を送るハズが、家計の実態は火の車。
「なんで?どうして?」若夫婦がやってしまった“お金の勘違い”とは・・・?
著者であるうだひろえ(妻)が、家計、会計、住宅ローン、保険、年金、資産運用、出産、子育てについて、数多くの失敗を乗り越えて体当たりで学んでいく、楽しくてタメになる一冊です。
お金についてなんて、今さら人に聞けないと思っている人に特にオススメです。
サンクチュアリ出版HP『誰も教えてくれないお金の話』より引用より引用
この本にジャンルを付けるとすると、「マンガでよくわかるお金の入門書」といったところです。
ページ数は226ページあって、結構ボリューミーに感じるのですが、中身がマンガなのでスラスラ読めます。
活字を読むのが苦手な人でも読みやすい1冊です。
この本は全部で7章あります。
それぞれの章の簡単なあらすじと感想をお伝えしていきます。
プロローグ:お金の現実

なんでこんなにお金がないの・・・?
節約してるし仕事だって頑張ってる
間違ったコトしてないハズなのに・・・
節約や仕事を頑張っているけど、お金が貯まらず生活に不安を感じている著者。
こんな状況、当てはまる人多いと思います。
なぜなら、お金のことって学校では習わないし、みんな正解が分からず自己流で貯金や節約している人が多いからです。
私は独身時代、貯金が全然ありませんでした。
「仕事を頑張ればお金は貯まるハズ!」と、勘違いをしていました。
お金は稼ぐだけではダメで、しっかりと管理しないといけません。
今思うと、私には管理する力が足りていなかったんだと思います。
この本では1冊を通して、誰も教えてくれなかった正しいお金の知識を教えてくれます。
第1章:つもり節約のワナ
第1章では、家計簿をつけていない著者が家計を把握する大事さを学びます。
家計管理の仕方としては、レシートを管理してズボラな人でもできる家計簿の付け方を紹介。
そして、貯金の正しいやり方や、固定費の節約の重要性なども解説されています。
貯金の正しいやり方は「先取り貯金」です。
先取り貯金とは、収入から貯金額を引いて、残りのお金で生活する方法です。
この考え方は、貯金するのにメチャクチャ重要です。
なぜなら、先に貯金を引いてしまわないと、お金があるだけ使ってしまうからです。
でも、貯金分を先に引いておけば毎月安定して貯金することができます。
第2章:利益を増やす考え方
第2章は「お金の流れ」と「お金の価値」を学ぶ章です。
具体例として、著者が買ったパソコンの価値はいくらか?という場面が描かれています。
モノの価値は、買い手がいるからこそ価値が付きます。
本物の価値を学ぶことで、「マネーセンス」を磨く大切さを学べます。
内容的には著者のような自営業の方向けですが、バランスシートの考え方などはサラリーマンであっても主婦であっても絶対に知っておいたほうがいい知識です。
個人的にはお金の流れを学ぶときに、「キャッシュフロー」を「キャッシュ風呂」に例えて解説しているのがツボでした。
お風呂にお湯を貯めるのに、蛇口からお湯を出す(収入を増やす)のも大切ですが、栓をしっかり閉める(支出を減らす)ことも重要ですよね。
第3章:賃貸より分譲のほうがお得って本当?
第3章では住宅購入のよくある間違いを教えてくれます。
学生時代の友人のシノダくんが、マンション購入に関して相談にきます。
相談にきたはずなのに、逆に正しいマンション購入の手順を著者に教えてくれます(笑)
住宅購入の順番で多いのは次の順です。
- 買う家を決める
- ローンをシミュレーションする
- 購入
でも、これって間違いなんです。
正しい住宅購入の順番は、次の通りです。
- 自分の収入からローン返済のシミュレーション
- 返済予定額に見合った住宅を探す
- 購入
この順番を間違えるからローンの返済が家計を圧迫して生活が苦しくなっちゃうんですよね。
著者も間違った購入手順を踏んでいる例として書かれています。
この章は私が家を買う前に読みたかったです。マジで。
これからマンション購入や一軒家を建てたい!と思っている人は絶対に読んだほうがいいです。
第4章:お金に苦労しない生き方
第4章では、正しいお金の扱い方を学びます。
お金の扱い方が「車の運転」に例えられています。
ルールを知らずに運転すれば暴走してしまうか、不安でびくびくしながら運転するはめなってしまいます。
お金の扱い方にもルールがあって、勉強することが大事です。
この章では「消費」、「浪費」、「投資」としてお金の使い方についても書かれています。
第5章:保険で安心は買える?
第5章では公的保険と民間保険について学びます。
「保険貧乏」なんていう言葉聞いたことありませんか?
保険はもしもの時のために備えてかけることが大切です。
でも、どれくらいの補償の保険に、いつまで入ればいいのか難しいですよね。
この章では今まで保険に入っていなかった著者が、旦那さんのケガを通して保険について学んでいきます。
私が特に参考になったのは、「夫が死んでしまったときの生命保険」と、「妻が死んでしまったときの生命保険」の考え方です。
自分の生活に合ったピッタリサイズの保険選びの参考になりますよ。
保険の正しい知識を知るのって大切!
第6章:老後の不安
第6章では老後のお金について学びます。
老後の不安ってありませんか?
老後に必要なお金を計算するだけでお先真っ暗になったり・・・。
この章では年金の制度を学び、老後の不安を少しずつ解消していきます。
老後のお金を知ることで、「自分の不安だけじゃなくて親や子どもなど大切な人の不安も解消してくれる」ということが解説されています。
第7章:子供を育てる力
第7章では、子育てにかかるお金について学びます。
子どもの学費や習い事の費用などを考えると、子どもを育てられるのか不安になりますよね。
でも、この章を読めば「お金だけではない大事なモノ」を考えるきっかけをもらえます。
エピローグ:お金よりも大切なモノ
ここまでお金についていろいろ学んできた著者。
不安と向き合い、一歩ずつ前向きになっていく様子が描かれています。
この本を通じて「目標をもってがんばっていくことの大切さ」を教えてくれます。
不安と向き合って一歩ずつ進むのって大切だよね
『誰も教えてくれないお金の話』1番印象に残ったところ

「がむしゃらにがんばる」じゃなくて・・・目標立ててその分稼ぐ!それだけよ
このセリフは第7章で著者と電話で会話するお母さんのセリフです。
生きてるとお金の不安ってつきまといますよね。
でも、お金に振り回されてるだけじゃダメなんです。
お金の不安の原因は、お金のことを知らないことから生まれます。
- 不安に思っていることに対して正しい知識を得る
- 得た知識をもとに正しく行動する
そうするだけで少しずつお金の不安は減らしていけます。
お母さんのセリフにある「目標を立ててその分稼ぐ」。
「その分稼ぐ」の部分を「その分行動する」に変えればお金に関してだけじゃなく、人生すべてに役立つ一言です。
くらいの軽い気持ちで読み始めましたが、自分がお金について理解できていないと気づかされる一冊でした。
そして、もっとお金の勉強をしようと決意するキッカケになりました。
私が読んだのは30歳くらいでしたが、もっと若い方にもぜひ読んでほしい本です。
若い人にぜひ読んでほしい!
『誰も教えてくれないお金の話』レビュー
Twitterでも多くの方が『誰も教えてくれないお金の話』のレビューを書いているので、一部をご紹介します。
7年くらい前に買って、今もたまに読む「誰も教えてくれないお金の話」。
マンガ形式で、日常のお金の悩み全般に分かりやすく触れてくれてるので、本当に読みやすい。
定期的に紹介してるが、改めて良い本だと思ったので推奨です。 pic.twitter.com/FexFptVZMe
— 小林亮平 / BANK ACADEMY (@ryoheifree) August 17, 2019
マンガ形式で描かれているのが読みやすくてサイコー!と感じている方が多いです。
「誰も教えてくれないお金の話」、タメになり過ぎる
もっと若い頃に読みたかった😇 pic.twitter.com/3zW0lVkJp7
— つる|ツルブログ (@tsuru_1985) February 26, 2020
若い頃ってお金の勉強をしようと思わないですよね。ぜひ若い方に読んでいただきたい。
『誰も教えてくれないお金の話』
お金にまつわる能力は「稼ぐ力」と「管理する力」がある
残念ながら「稼ぐ力」はなさそうなので、せめて「管理する力」は身につけようと思います
当たり前ながら大切なことが書かれてるので、新社会人の方におすすめな一冊 pic.twitter.com/fVHNDVG7we
— おくでぃ🌚読書垢&積読家 (@oku_D3) March 15, 2020
新社会人は「稼ぐ力」を伸ばそうとしますが、「管理する力」も本当に身に着けたほうがいいです。
『誰も教えてくれないお金の話』読了♪
お金のことについてモヤモヤっと不安を抱えてる人やお金について詳しくなりたい…!って人に読んでほしい本ですね😊
前編漫画でとにかく分かりやすい♪
とても勉強になりました😆 pic.twitter.com/H4GkzZVj9d— モス@一時的に5児パパ (@moss_de_88) December 17, 2019
お金の不安って人それぞれ。そんな不安を解消してくれる良書です。
TLで見かけて気になった本を読むようにしてます。
『誰も教えてくれないお金の話』は将来お金のことで何がどう不安なのかを具体的に、それを目に見える数字にしていくことを教えてくれる、分かりやすく読みやすい「コミック」だった✨←ここ重要w
おはようございます😆#お金に興味がなかった私 pic.twitter.com/bNRLdg9X5K— グミ (@FamilyAssetTree) September 19, 2019
「コミック」なので、誰でも読みやすいのが何より重要なポイントですね!
著者紹介
【著者】うだひろえ さん
1976年生まれ。愛知県出身。「夢追い夫婦」(メディアファクトリー刊)にてデビュー。
2009年文化庁メディア芸術祭において「ラス☆チル~昭和さいごのコドモ~」が審査委員会推薦作品に選ばれる。
現在、横浜市磯子区在住。
サンクチュアリ出版HPより引用
うださんのTwitterは↓↓
「誰も教えてくれないお金の話」またもまたもの増刷のお知らせいただきました✨発売から9年、コツコツと、なんと45刷です✨✨ありがとうございます✨✨✨ pic.twitter.com/2s7YbCAuaG
— うだひろえ (@hiroeuda) November 15, 2019
【監修者】泉 正人 さん
日本ファイナンシャルアカデミー代表。金融学習協会理事長。
日本初の商標登録サイトを立ち上げた後、ファイナンシャル教育の
必要性を感じ、日本ファイナンシャルアカデミーを設立。
受講生14万人を超える日本最大級の独立系ファイナンシャル金融機関として、
経済、会計、マネープラン等から、株式投資スクール等の幅広い
「経済とお金の教養が身につくマネースクール」を運営する。
金融学習協会の理事長として、
文部科学省認可財団法人日本文化振興会監修・認定の検定「マネーマネジメント」を作り、
お金の知性を高めるための普及活動や講演活動も行っている。
サンクチュアリ出版HPより引用
泉さんが代表を務める日本ファイナインシャルアカデミーの公式Twitterはこちら↓↓
ファイナンシャルアカデミー【公式】
まとめ:『誰も教えてくれないお金の話』感想・レビュー【家計で悩む人におすすめ】
今回は『誰も教えてくれないお金の話』について感想・レビューをまとめました。
『お金の入門書』として最適な一冊です。
ここまでお金に関して幅広く、しかもマンガで分かりやすく読める本はなかなかないと思います。
これからお金の勉強をしようと思う人はぜひ読んでみてください。